1つめにお伝えした”長く住み続けるための性能”についてですが
一戸建て住宅の場合は以下の6つの基準をクリアすることが求められています。
①耐震性能~地震に強い住宅づくり
住宅性能表示制度における耐震等級2ランク以上、または免震構造であることが求められています
耐力壁の量はもちろんのことバランスよく配置されていることが重要になります
また構造躯体の接合部を強固に緊結することや
2階の床面や屋根面をしっかりと造ることも必要になります
これらのことによって、地震や強風で建物が倒壊することなく損傷を最小限に抑え修復がしやすくなります
②維持管理・更新の容易性~設備の維持管理に優れ点検や交換が容易な設備配管となっている住宅づくり
住宅性能表示制度における維持管理対策等級でランク3
設備機器は躯体などに比べると耐用年数が短いため
故障による対応・入れ替えによる対応をできるようにしておく必要があります
設備機器や配管は点検・掃除・補修・交換が簡単に行えるようにしておくことが大切です
③劣化対策~長く構造躯体が使用できるように耐久性に優れ維持保全の容易な住宅づくり
住宅性能表示制度における劣化対策等級でランク3
湿気を逃がすための通気や換気に適した工法の採用・耐久性の高い材料の選択などが必要になります
床下や小屋裏の点検を容易にするため、点検口を設置すること
また、床下の空間を確保しておくことが必要になります
※床下の空間‥330mm以上
④省エネ対策~省エネ性能が確保され快適性も向上した地球環境に配慮した住宅づくり
住宅性能表示制度における省エネ対策等級でランク4と認定されていることが必要です
省エネ対策がされた住宅は快適且つ光熱費の削減にも繋がります
また内部・外部の遮音性も向上するというメリットもあります
⑤居住環境~伝統ある街並みに合わせた色使いや景観を保っていることに配慮された住宅づくり
各地の行政が定める街並みなどに関する条例などにも適していなければなりません
⑥住戸面積~豊かにゆとりある暮らしに必要な大きさや将来の変化にも対応できる住宅づくり
戸建て住宅の場合、全ての階の床面積の合計が75㎡(23坪弱)以上
少なくとも1つの階の床面積が40㎡以上でなければなりません
そして将来の家族構成やライフスタイルの変化に備えて
間取りの変更が容易に行えるようにしておくことも必要になります