■シリコンシリコンはコストパフォーマンスが高く、ホームセンターで手軽に購入することができます。
乾燥の速さや耐久性の高さも特徴として挙げられています。
下塗り塗装(プライマー)なしでも、施工が可能なほどの密着性があります。
しかし、シリコンを充填するとシリコンオイルが常に出続けるため
上から塗装することができなくなってしまいます。
他にも再塗装する必要がある場合は一度シリコンを撤去する手間がかかり
撤去する量によっては撤去費用が別途でかかることがあります。
シリコンオイルが周囲を汚染するというデメリットがあるので
ガラス周り・キッチン・浴槽周辺など塗装しなくていい場所の使用に適しています。
■変形シリコン
名前にシリコンとついていますが、上記のシリコンとは特徴も使用に適した箇所も異なります。
硬化後も上から塗装することが可能で、周辺の汚染が少ないのが特徴です。
金属類などにも幅広く使用できるため使用するコーキングに迷ったら変形シリコンがオススメです。
シリコンと比べると価格が高いことと、施工には下塗り塗装が必要なので手間と費用がかかります。
また、上に使用する塗料によっては弾きやべたつきが生じる可能性があります。
建物の内外装の目地・サッシ周り・モルタルやコンクリートの目地やヒビ割れ・タイル目地など
屋根材や金属の目地、接合部のシールなどにも使用することができます。
■ウレタン
上に塗料を塗ることができたり、周囲の汚染が少ないなどの
変形シリコンと同じ特徴を持ちながら価格が安いことがウレタンのメリットです。
耐久性も優れているのですが、紫外線に弱いのでガラス周りや露出目地には使用することができません。
更にアルコールと反応すると硬化しにくくなるため、アルコール類を発散させる材料や
シリコン系コーキング材との併用はできません。
ウレタン防水などの端末シールや下地処理に使用される他にも
充填後塗膜を被せる場合のみ建物の内外装やサッシ周り
モルタルやコンクリートの目地やヒビ割れ、タイル目地などに使用することができます。
■アクリル
アクリルは硬化後に弾性体になるので、湿った箇所にも使用できることが大きな特徴になります。
上から塗料を塗ることができるので扱いやすいことがメリットとして挙げられていますが
耐久性が低かったり、補修後にコーキング材が痩せるというデメリットもあります。
モルタルやコンクリートの目地やヒビ割れ、タイル目地に使用できる他にも
ALCのパネル目地などで使用することができますが、ニーズが少ないのが現状です。
■ポリサルファイド
あまり聞きなれない種類ですが、耐久性があり表面にホコリなどのゴミが付きにくいのが特徴です。
しかし、柔軟性があまりないので金属類への使用には適しません。
また仕上げ材が塗料を変色・軟化させてしまうことがあるため
塗装を行う際には汚染防止処理が必要になってきます。
人にもよりますがニオイが苦手‥ということもあるので注意しましょう。
外装のタイル目地やサッシ周り、カーテンウォールや石目地などで使用することができます。