アスベストってなに?
アスベストとは天然に存在している唯一の繊維状鉱物で
綿のような外観から日本では石綿(いしわた・せきめん)と呼ばれています。
綿状でありながら「鉱物」つまり石なのです。
アスベストの特徴
石綿といわれるように「石」と「綿」両方の性質を併せ持っています。
そのためとても丈夫な素材で
不燃性・耐熱性・絶縁性・耐久性といった様々な用途で使用できる性質をもっていました。
さらに原材料が豊富にあり、加工も簡単であることから価格が抑えられた製造が可能となり
建築の用途で爆発的に使用され「夢の建材」と称されるほどでした。
ところがアスベストは繊維のひとつが、髪の毛の1/5000程の目に見えない細さで
空気中に浮遊したものを気が付かないうちに吸い込んでしまい
それが肺の奥深くまで入り込んでしまって組織を傷つけ深刻な病を起こすものだったのです。
アスベストが及ぼす健康被害
アスベストが体内に入り込んでしまうと
肺の中に長い時間残留して次のような疾患をおこす原因となる恐れがあります。
●肺がん
●中皮腫
これは肺などを包んでいる膜の組織にできるガンで胸の痛み・咳・呼吸困難などの症状が現れます。
中皮腫はほとんどがアスベストによるものとされています。
アスベストと屋根
アスベストは他に変わる素材がないほど優れた性能を持つことから万能な建材として広く普及しました。
その性能の高さから屋根や外壁に用いられ、スレート屋根の誕生に至りました。
現在でも人気の高いスレート屋根は日本で1960年代に
石綿とセメントを混ぜた石綿スレートが広く普及しました。
その結果現代にアスベストが含まれた屋根が残されているのです。
しかし、人体に悪影響を及ぼすことが発覚して2004年には使用が禁止されました。
※2004年以降の屋根にはアスベストは含まれていない
約20年以上前に建てられた家や、スレートに葺き替えをした方は
アスベストが含まれているスレート屋根の可能性が高いです。
次回はアスベストが含まれた屋根の対応方法を紹介したいと思います。
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