1.乾燥収縮コンクリートには、施工してからしばらくすると内部に含まれる水分が蒸発し収縮する性質があります。
住宅のように鉄筋や柱なので固定し、自由に収縮できない状況になるとコンクリートが収縮の力に耐えることができずヒビ割れを引き起こしてしまいます。
特に基礎部分では、この乾燥収縮によって縦方向のひび割れが生じやすくなっているため注意が必要です。
2.気温変化
コンクリートには、急激に温度が下がると収縮する性質があります。
このとき自由に収縮できない状況になると、コンクリートに引っ張る力が生じてヒビ割れを引き起こしてしまいます。
夏の終わりころなど気温変化が激しい時期に、基礎部分を施工する場合は注意が必要です。
3.不同沈下
地盤が不安定な土地に住宅を設計した場合、地盤が建物の重みを支えきれずに地盤沈下を引き起こすことがあります。
住宅が傾いてしまうと住宅を支える基礎部分に、大きな力がかかりヒビ割れが生じるのです。
不同沈下が起こると基礎だけでなく、住宅全体の大掛かりな補修や最悪の場合住宅の立て直しが必要になることもあります。