チョーキング現象が起こると、塗料の中でどのようなことが起こっているのでしょうか・・
外壁や屋根に塗られる塗料の成分は
色などを付ける「顔料」・顔料を保護して美観や機能を守る「樹脂(合成樹脂)」
そしてこれらがうまく機能したり塗りやすくする「添加剤」の3つの構成からできています。
樹脂はアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などのいくつかの種類があり
この樹脂を耐久性が高い樹脂にすることで、塗装がどれだけ長い間持つか決まります。
外壁に塗装された塗料は合成樹脂によって塗膜という膜を形成して、塗った面を保護します。
しかし日々厳しい環境に晒され続けているため、塗膜を保護していた合成樹脂は
徐々に分解し劣化してしまいます・・
保護膜である樹脂や、塗膜として安定させてくれていた添加剤が
ある程度分解してしまった塗装面は、顔料がむきだしになってしまいます。
そしてこの顔料も劣化して、表面で粉化してしまった現象がチョーキング現象になります。