季節によって日本列島を取り巻く環境は大きく変わります。
自然災害は様々な要因が重なり引き起こされるものですが、台風も同じです。
夏台風と秋台風がどのように違うのかを確認しましょう。
台風は自身で動く力を持っていないため、偏西風や外部的な影響を受けて移動します。
夏の偏西風は日本列島の北側に吹いていて
日本の南で発生する台風とは距離が離れている状態です。
一方秋は、偏西風が南下するため台風への影響が強まり、速度の速い台風が増えます。
夏台風は自転車ぐらいで、秋台風は自動車ぐらいとされていることから
大きな違いがあることがわかって頂けるかと思います。
そして秋台風は、急速な動きをすることもあるので注意が必要です。
夏台風は速度が遅いので、長く列島にとどまり被害を広くしてしまいます(;´Д`)
台風は外部からの影響で進路が左右されることもあります。
夏は太平洋高気圧がの本列島を覆っていて、台風を阻む形になるため
台風が近づけないということも多々あります。
またその他の低気圧の影響を受けて、急転換する傾向があります。
秋は太平洋高気圧が弱まり、偏西風の勢いもあり日本列島を直撃することが多くなります。
このようなことから9~10月の秋は台風シーズンとされているのです。
台風のエネルギーは海水温が高い地域で高まる傾向があるため
強い勢力を持った台風が生じやすくなります。
夏の方が勢力の強い台風が生じやすいのでは?と思われるかと思いますが
実は勢力の強い台風は秋の方が生じやすくなっているのです!!
その理由は、夏に高まった海水温は簡単には冷めることがなく
9月に入ってもまだ暖かい状態が続きます。
そのため秋の方が台風が成長しやすい環境が整っていて被害も大きくなってしまうのです。