石膏ボードのメリット1.安価
石膏ボードは、非常に安価です
この安価ということが建築資材として広く普及した理由の一つと言っても過言ではないでしょう
一般的に使用されている石膏ボードのサイズは
横910mm✖縦1.820mm✖厚さ9.5mmのものが一般的ですが
これを合板の価格と比べると、合板の素材にもよりますが3倍~10倍ほどの差があります
2.丈夫
石膏自体は脆いのですが、石膏ボードを作るときに厚紙で型を作ってから石膏を流し込んで固めます
この際に、厚紙の繊維に食い込んで紙の繊維と一体化しながら固まるため非常に丈夫な素材になります
※厚紙と石膏が結合しているので面の力は非常に強くなる
また石膏ボードは、耐火性も高いです
石膏ボードの重量の20%が結晶水、つまり水でできています
結晶水は通常の状態では蒸発することはありませんが、熱が加わると分解して蒸発します
このとき石膏ボードの温度上昇を遅らせると同時に、石膏そのものが熱や火を伝えないように防ぐ役目をします
3.再利用することができる
石膏ボードは100%リサイクルすることができる素材です
端材分離機にかけられて、石膏と紙に分離されます
そしてその後、石膏はまた石膏ボードの原料やセメントの原料として使用されます
また土壌改良剤としても再利用されることがあります
石膏ボードのデメリット
1.脆い
部屋の壁に物をぶつけてしまい、へこんだり穴が空いてしまったという経験はありませんか?
上記でお伝えしましたが、石膏ボードは「面の力」には強いのですが
「点の力」には弱いためへこんでしまったり、穴が空いてしまうのです
画鋲や釘を打つとポロポロと崩れてしまうのも、石膏ボードのデメリットでしょう
厚紙と結合することで丈夫になる石膏ボードですが、紙がないと非常に脆いのです
2.リサイクルしないと環境に悪い
石膏は、硫酸カルシウムを主成分とする天然の鉱物です
石膏ボードをリサイクル処理を行うと100%再利用可能なのですが
埋立地で処分して、様々な要因が重なることによって有害な硫化水素ガスを発生させてしまうのです
発生させてしまうと非常に環境が悪くなるだけでなく、最悪の場合命まで奪われてしまいます
現在では、石膏ボードの埋立処分が全面禁止などの対策が取られていますが
リサイクル場の容量にも限りがあります