シーリングは、シーリング材と呼ばれる弾力のある樹脂を使用した工事のことでお風呂場や洗面所のゴムパッキンを思い浮かべると、わかりやすいでしょう。
外壁塗装の見積書では、塗料の数量が「㎡(平方メートル)」で計算されるのに対して
シーリングは線状に行われる工事なので数量が「m(メートル)」になります。
そのためシーリングは、塗るというよりも”打つ”や”入れる”という作業が行われ
外壁塗装でシーリングが行われるのは
ヒビ割れの補修やサイディングの目地の2か所がほとんどです。
1.ヒビ割れ補修
住宅の外壁は年月が経てば、金属製でない限りヒビ割れが発生してしまうもので
ヒビ割れをそのまま放置してしまうと、雨水や湿気が浸入して
外壁の内部が腐食したり雨漏りを引き起こしてしまいます。
シーリング材は気密性という密閉する力に優れているため
ヒビ割れにシーリング材を注入すると、ヒビを埋めて雨水の侵入を防ぐことができます。
また、ゴムのような弾力を持つシーリング材はクッションの役割も果たしてくれるので
ヒビ割れの悪化を防ぐこともできます。
2.サイディングの目地
サイディングとは外壁の一種で、サイディングボードと呼ばれる板状の外壁材を
住宅に張りつけて作られる外壁です。
多くの住宅でサイディング外壁が採用されていますが、サイディングボード同士の継ぎ目となる
「目地(めじ)」には必ずシーリング材が注入されています。
サイディングボードの目地にシーリング材が注入されていないと
隙間から雨水が浸入し、外壁の内部を傷めてしまい雨漏りに繋がってしまいます・・
またサイディングボードは、気温や湿度の変化によって
少しづつ縮んだり膨らんだりを繰り替えします。
サイディングボード動きによっては、サイディングボード同士がぶつかり合って
ヒビ割れを生んでしまうことがありますが
間にシーリング材があることでクッションになり、ヒビ割れを防ぐこともできます。