基本的に、撥水剤を選択しなくても外壁塗装は可能で一般的なシリコン塗料などにも、基本的な防水効果は備わっています。
しかし、あえて撥水剤を使用して外壁に撥水効果を持たせることには以下のメリットがあります。
1.鉄部を水から守ることができる
窓サッシ・フェンス・鼻隠し・雨樋の部材など、外壁には様々な鉄部がありますが
鉄部の最大の弱点は”サビ”です!!
サビは金属に水分が当たることで発生し、サビが別の金属に触れることでどんどん広がっていき
進行してしまうと膨らんだり穴が開いてしまったり、耐久性を失ってしまいます。
レンガやタイルなど水で劣化しにくい無機物や、プラスチックやガラスの水をはじく素材と違い
鉄部は本体に水分が接触すると大きなダメージを受けてしまいます。
そのため鉄部の表面は、樹脂膜で防水効果を持たせておかなければならず
鉄骨造の住宅などは、外壁に撥水効果を持たせて水分からシャットアウトしておく必要があります。
~鉄筋コンクリートの鉄筋を水から守る~
サビが特に深刻なダメージとなるのが「鉄筋コンクリート住宅」です。
鉄筋コンクリートは、鉄筋を支えにしてコンクリートで覆ったものですが
内部の鉄筋に水分が浸透し続けてしまうと、鉄筋がサビで膨張してしまい
コンクリートが割れてボロボロ剥がれてしまう
爆裂現象が生じてしまいます( ゚Д゚)
2.水を弾くことが汚れ防止につながる
水を弾くようになれば、雨や雪が弾かれるようになるので
それらに含まれる泥やホコリなども外壁に付着しにくくなります。
外壁表面に付着した汚れは、蓄積するほど外壁表面にこびり付いてしまい
簡単な水洗いでは落とすことができなくなってしまいます。
目の粗い仕上げ材が使用されているモルタル外壁などは、凸凹に雨水が入り込みやすく
汚れもなかなか落ちません(;´Д`)
そのためカビ・コケなど水分を栄養源とする菌類を寄せ付けてしまいます。
これらの理由から、撥水剤を塗布しておくことで
水だけでなく汚れやカビも寄せ付けない外壁にすることができるのです。