走っていたりするわけでもなく、歩いているだけなのに床がギシギシと音を立てることがあります。日中はあまり気にならなくても
夜、寝静まった後は余計に気になってしまうことでしょう。
床のきしみと聞くと、古い家をイメージする方が多いようですが
新築の住宅でも床のきしむ音で悩まれている方は多くいらっしゃるのです‥。
では床のきしむ原因は何なのでしょうか?
床のきしみには様々な要素があります。
住宅が完成してからの年月や周辺の環境によっても異なってきます。
大きな原因は2つに分かれていて
1つ目は「構造」で、2つ目は「材料・施工法」です。
構造の問題
1.根太と大引きの強度不足
「根太」とは、床下を支えるために床の下に渡す横木のことで
「大引き」は、根太の下に置かれる部材を指します。
大引きは根太に対して縦に設置され、端は「床束」「束石」と呼ばれる土台にとめられています。
根太のピッチや高さが不足していたり
大引きの数・強度が足りなかったりする場合も床がきしむ原因の一つとなります。
2.床束の不足
床束とは、床を支えるための「束」のことで大引きを支える役割を担っています。
この床束が不足していても床のきしむ原因になります。
3.根太や床下の土台が水平になっていない
床全体の構造に強度がないと人が歩いたりすることで徐々に傾いてきます。
傾くことで隙間が生じてしまい。きしみが発生して音が出ます。
材料・施工法の問題
材料や施工法に問題があることで発生するきしみは
①根太と床材の接着不良
※根太に接着剤で床材を貼り付けている場合に起こる
②根太や床板を支えている梁や大引きなどの木やせによるもの
③フローリング接合部分の膨張・収縮
④下地が乾燥収縮することで生じた隙間
⑤大引きと床束の間に生じた浮き
⑥床材を固定する釘が下地の根太などで擦れておこる
⑦フローリング自体が膨張したり収縮したりして生じる浮き
上記の7つのことが代表的とされている原因です。
その他にも、台所や洗面所などの水周りの床がきしむ場合は
シロアリによるものがあり、素人には原因の特定が難しいとされています!!