打ち放しと聞くと何も塗られていない無垢の状態をイメージしてしまいますがコンクリートの表面には塗装を施すことが一般的になっています。
主に以下の種類がコンクリート外壁用塗料として採用されています。
1.撥水材
外壁を劣化させる最大の要因である雨水の侵入を抑えるために有効な塗料となります。
撥水材によって外壁に付着した水滴を弾いて、水染み跡が生じにくくすることができます。
価格は安価なのですが透明なのでコンクリート表面の汚れ・補修跡などを隠すことはできません。
また塗膜の耐用年数が7~8年ほどと長くないことも特徴です。
打ち放しの見た目をそのままにしておきたい方
劣化症状もなく雨漏りの予防対策をされたい方
などにオススメな塗料になります。
2.カラークリヤー塗料
カラークリヤー塗料は、コンクリートに近い色合い且つ少し色が付いたもので塗装を行うことが多く
撥水材のみの仕上げと比べると費用は高くなってしまいますが、保護機能はアップします。
耐用年数については使用するカラークリヤー塗料のグレードによって異なります。
(シリコン系・フッ素系)
ヒビ割れなどの症状があるけれどコンクリートの風合いを残したい方にオススメです。
3.弾性塗料
弾性塗料は伸びる塗料のため、ヒビ割れに塗膜が追従することでヒビ割れの表面化を防ぐことができます。
(モルタル外壁に使用する塗料と基本的に同じもの)
防水機能に優れていますが、色ありの塗料で塗りつぶすためコンクリートの風合いがなくなってしまいます。
ヒビ割れなどの劣化症状が激しく浸水防止を第一に考えている方にオススメです。
!!ここでポイント!!
【価格のみで塗料を選ばない】
価格が安い塗料は、高い塗料と比べると耐久性が劣ることが多く
結果的に塗り替え工事の頻度が多くなってしまうことが考えられます。
そのため塗料を選択する際は
種類・機能・耐用年数・価格・今後の塗り替えのことを考えて選ぶようにすることが重要となります。