スレート屋根は、主原料にセメントを使用しそこに繊維材料を混ぜて約5mmの厚さに加工したものです。
材料自体が高い防水性能を持っているわけではなく、塗料によって防水機能を高めています。
そのため塗装による防水が切れてしまうと雨水が表面に留まり、少しずつ内部に侵入してしまいます。
屋根材に使用された塗料は、強い紫外線を浴びる続けることで劣化が進みます。
塗装による防水は、約7年で切れ始めるとされています。
また屋根の頂部に取り付けられている棟板金は釘でとめられているのですが
この釘も経年劣化によって浮き始め、止め付きが不十分になってきます。
スレートに雨水が染み込むようになると中の水分が温度差によって膨張・収縮を繰り返し表面にヒビ割れが生じます。
また冬などで気温が低くなると吸い込んだ水分が凍結し膨張することでヒビ割れ・爆裂などが起きます。
隙間ができてしまうと雨水が浸入しやすくなり、放置していると雨漏りの原因となってしまうのです。