木造住宅は特に基礎部分・柱と梁などの接合部・壁の3つの箇所を補強や変更することが効果的です。それぞれ詳しくお伝えしますね。
1.基礎部分の補強
大きな地震が起こったとき、住まいの倒壊を防ぐために欠かすことができないのが基礎部分の補強です。
既存基礎が弱い・弱っている場合は、新たに基礎を増設します。
通常は既存基礎の内側か外側に鉄筋コンクリートを増し打ちすることになるでしょう。
ヒビ割れなどが生じている場合はエポキシ樹脂を注入したりして補修します。
2.金物の接合部の補強
柱と梁・土台などには、接合部に金物を設置して接合します。
しっかりと接合部を緊結することで
大きな揺れが発生した際に柱・壁・梁などが互いに支え合い一体となり耐えられるようになります。
使用する金物には「筋交い金物」や「ホールダウン金物」などがあります。
2つ以上の部材を組み合わせて接合する方法または接合カ所のことを「仕口」と呼ばれ
この仕口の仕様に合わせて金物を正しく取り付けします。
仕口が補強されれば、確実に木造住宅の強度が増します!!
3.壁を耐力壁に変更する
筋交いなどが入っていない壁は地震に弱く、強い揺れによっては倒壊してしまう危険性があります。
軸組工法の「筋交い」・2✖4工法の「構造用合板」などは耐力壁と呼ばれ
これらを既存の壁と交換することで耐震性を強化することができます。
また、間取りを変更して新たに壁を増設することで耐震補強する方法も効果的です。