トイレの床材で最も採用されているのはフローリングなんですが、変色してしまうことがあります。なぜ変色してしまうのでしょうか。
●尿シミ
フローリングはアルカリ性に弱い建築材料です。
尿の成分であるアンモニアはアルカリ性のため、飛び散った尿をそのまま放置していると
フローリングの塗膜が剥がれて、やがて黒ずんだシミになってしまいます。
●カビ
カビは空気中のあらゆるところに浮遊しています。
”湿度80%・気温25~30℃の状態””が最も繁殖しやすいとされています。
トイレは便器やタンクに水を溜めていて、頻繁に水を使用する場所です。
そして密室状態になることから、常に湿度が高い状態であります。
そのため換気を怠ってしまうと空気が滞留して、カビが繁殖してしまう環境になってしまうのです‥。
●結露
カビの発生と同様、トイレ内の湿度が高いことから結露を生み出す原因となります。
結露の発生する場所が固定されているため、そこから床面に流れた水分が
フローリングのワックスを剥がしてしまい、やがて変色させてしまいます。
●床材の経年劣化
直射日光が差し込むトイレの場合は紫外線によって塗膜が変色してしまいます。
また、フローリング自体も退色してしまって木材本来の色までも失ってしまいます。
このような経年によってフローリングの目地も汚れによって黒ずんでしまうのです。
●トイレ用洗剤
便器の掃除に効果的なトイレ用洗剤の多くは酸性洗剤で
油汚れに効果的な台所洗剤はアルカリ性洗剤になります。
はじめにもお伝えしましたが、フローリングは酸性やアルカリ性に弱いため
汚れを落とそうとこれらの洗剤を使用してしまうと
汚れはもちろん落とせますが、フローリングのワックスも剥がしてしまいます。
また、塗装が剥がれる原因となるのでカビを落とす洗剤も使用してはいけません!!
トイレの床には中性洗剤・フローリング用洗剤のどちらかを使用するようにしましょう。