床に穴を開ける犯人は‥ヒラタキクイムシという虫だった!!
この前、床に穴が開くのは虫食いの可能性があるかもしれないとお伝えしましたが
今回はその穴を開ける犯人である虫の「ヒラタキクイムシ」について紹介したいと思います。
大切な住まいに穴を開けるなんて‥一体どのような虫なのでしょうか(; ・`д・´)
そしてヒラタキクイムシの駆除方法についてもお伝えしたいと思います。
ヒラタキクイムシは
”節足動物門 昆虫網 コウチュウ目 ヒラタキクイムシ科”に属します。
木材を食べるという被害から「家屋害虫」「建材害虫」「家具害虫」など様々な呼び方をされています。
木を食べるキクイムシの中でも平たい体をしていることから「ヒラタキクイムシ」という名前になったそうです。
●卵卵は乾燥した木片の導管・師管に産卵管を差し込んで卵を産み付けます。
直径約0.2mm・長さ約1mmのの白色の楕円形です。
1匹の成虫が産む卵の数は1回に1~4個ほどで、一生のうち約70個ほどを産みます。
●幼虫
卵は10~20日ほどで幼虫になります。
幼虫期間が一番長く約10ヵ月間もの間、木材の内部を食べて育ちます。
●蛹(さなぎ)
暖かい室内では幼虫のまま越冬して、約10ヵ月後に蛹(さなぎ)になります。
8~20日で成虫になって羽化後2日ほどで穴を開けて外に出てきます。
●成虫
成虫のヒラタキクイムシは赤褐色から暗褐色をしていて、体長3~8mmほどの細長い甲虫になります。
顎が強くて木材を食べるといった被害を及ぼします。
寿命は3~5週間程度で、その間に交尾をして産卵を行います。
成虫になったヒラタキクイムシの発生時期は4~8月です。
特に5~6月に多く発生するのですが、暖房が効いた暖かい室内では幼虫の生育が早く
2~3月に発生するケースもあるようです。
成虫になって外に出てくる際は、画鋲で刺した穴よりも小さな穴を開け出てきます。
穴自体は非常に小さいので気づきにくいですが、出る際に木粉・フンを穴から排出するため
この盛られた粉によって被害に気が付くということがほとんどです。
また、夜行性のため日中は日光を避けて木材の裂け目に潜伏したり
出てきた穴に再び入って身を潜めています。
ヒラタキクイムシは幼虫の好きなデンプン質が含まれ、産卵するのに適した導管のある木材を好みます。
木造住宅の柱・梁に用いられる杉やヒノキなどの針葉樹は
導管がないので食べられることはありません!!
幼虫の好むデンプン質は樹皮に近い部分にあり、樹木の中心部にはないため
国産の広葉樹であるナラ・ケヤキなどが被害を受けてしまいます。
ヒラタキクイムシは木材中の水分が約7~30%程度の乾燥した環境でないと生きられないので
内装用の乾燥した木材を使用する場合は注意しなければなりません。
ヒラタキクイムシを駆除するには、床に空いた穴に専用のノズルで殺虫剤を噴射します。
穴の周辺に穴を開けてそこからも噴射するとより効果的でしょう。
JASで認められている殺虫剤は4種類で
「ホウ素化合物」「ホキシム」「フェニトロチオン」「ピリダフェンチオン」です。
薬剤による駆除は床材の深いところにいる幼虫に対しては難しいため
表面に移動する11月以降や成虫に羽化する3~4月がいいとされているのですが
処理をする場所の特定は非常に難しいです。
被害が進行してしまうと完全に駆除することが難しくなってしまうため、早期発見が重要となります。
また、一度だけの薬剤噴射では駆除することができないため繰り返し噴射する必要があります。
大規模な被害の場合は必ず業者に依頼するようにしましょう!!
今回は床に穴を開けてしまうヒラタキクイムシについて紹介しました。家に被害を与える虫について知ってもらえたでしょうか( ゚Д゚)
大きな被害になる前に、床を良く見て穴が開いていないかを確認しましょう。
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