先ほどもお伝えしましたが、価格にはあまり差はないもののその住まいにあったもの・職人さんが作業しやすい足場を業者が選定して使用されます。
●くさび緊結式足場(ビケ足場)
一番目にすることが多いのがこの「くさび緊結式足場」です。
一般的にはビケ足場と呼ばれていて、ブラケットと凸金具・凹金具を組み合わせて固定する足場になります。
組立や解体がしやすい・踏板の幅が広く建ちやすい・安定していて横揺れを起こしにくいなど
作業がしやすいことが一番多く選ばれているという理由でしょう。
ただ、足場を設置・解体する際にハンマーでパイプを叩いて固定するため騒音が発生してしまいます。
そしてこの足場を組むためには外壁と塀との間に最低でも90㎝のスペースが必要となります。
90㎝が確保することができない場合は、他の種類の足場を組むことになるでしょう。
●単管ブラケット足場
ブラケットと呼ばれる金具を使用して、ボルト金具で補強して組み立てる足場です。
金具で補強して組み立てるため上った際の安定感・風に対しての耐久性が高いことが特徴として挙げられています。
ブラケットを使用することで踏板を設置することができるため、作業を行いやすいです。
ビケ足場を組み立てる際は90㎝の間が必要なのに対して
単管ブラケット足場は40㎝でいいことからビケ足場の次に多く使用されています。
設置する際は、ボルトに緩みがないようにしっかりと締めていないと足元が不安定になります。
ビケ足場と比べるとボルトを締める手間がるので、時間がかかってしまいます。
●単管足場
単管という長い鉄パイプ2本を抱き合わせることで、形成される足場です。
2本のパイプに足をかけて作業を行います。
パイプとパイプの間に隙間があるので、足を滑らしてしまわないように注意しなければなりません。
不安定な足場での作業となるため作業性・安全性ともに低いです。
危険なことが多いので近年はあまり使用されなくなりましたが
どうしても足場を設置するスペースがないというときには単管足場が使用されます。