①ハシゴを使用する際は必ず2人1組でするハシゴを使用したときの事故原因として”横滑りによるハシゴの転倒”が挙げられています。
ハシゴは左右の揺れに弱く、少しの風でも左右に揺れてしまいます。
そしてハシゴを上り下りする際はとても大きな揺れが起こってしまいます。
ハシゴの転倒を防ぐためにも上り下りする際は、必ず下でハシゴを支える人が必要になります。
②75℃の角度でハシゴを屋根に立てかける
原則としてハシゴを立てかける角度は75℃とされています。
75℃を超える角度の場合、ハシゴが立てかけた反対方向に倒れやすくなってしまいます。
75℃未満の場合はハシゴが滑りやすくなってしまいます。
③ハシゴは軒先に立てかける
ハシゴはケラバではなく、軒先に立てかけます。
ケラバにハシゴを立てかけると、ケラバの傾斜部分に接してしまうため
ハシゴに人があがったときの揺れや負荷をケラバの傾斜部分で受け止めることは難しいです。
しかし軒先は水平になっているため、ハシゴと接する部分も水平になっています。
そのため揺れや負荷を受け止めることができます。
ケラバにしか立てかけることができないことを「ケラバ掛け」といい
このケラバ掛けは軒先にハシゴをかけることができない際の最終手段です!!
④ハシゴを上り下りする際は声掛けをする
ハシゴを上るときは「上ります」ハシゴを下りるときは「下ります」と声掛けをします。
この声掛けはハシゴを支える人にだけでなく、周囲の人への声掛けでもあります。
上り下りをしている際にハシゴが転倒してしまったとき
周囲の人を巻き込まないために大きな声をかけるようにします。
⑤ハシゴを上るときは体を昇降面にあてる
ハシゴに上がるときは天板・ふみ残に体をあてて安定させながら上ります。
ハシゴから降りるときは屋根側を正面にして後ろ向きで慎重に下ります。
⑥ハシゴの上端は60㎝以上突出させる
きちんとハシゴを屋根に立てかけるには、ハシゴの上端を60㎝以上突出させる必要があります。
突出部分が60㎝未満の場合は少しの揺れでハシゴが倒れてしまう危険性があります。
また、ハシゴの上端を60㎝以上突出させることは”労働安全衛生法”という法律で定められています。