はじめにお伝えしたように、土葺きは土を利用して屋根瓦を固定する工事方法のことです。床土(葺き土)と呼ばれる土を使用します。
屋根全面に床土を敷いて重たい屋根瓦を葺くので
建物の重さが増して建物が安定することがメリットとして挙げられています。
この工事方法は昭和初期まで主流とされていました。
メリットとしては建物が安定する他にも‥
●屋根瓦が風で飛ばされなくなる
●土に断熱効果がある
●土が雨水を吸収してくれる
などのことが挙げられています!!
現在では耐震性の影響から、土葺き工法で屋根を葺かなくなり
引掛け桟工法が主流となっています。
土葺き工法がなくなるきかっけとなったのは関東大震災と言われています。
関東大震災によって家屋が壊滅してしまい、その後は復興後関東では土葺き屋根を見かけなくなりました。
しかし比較的地震の被害が少なかった関西地方では今も土葺き屋根の住まいがあります。
関西地区にある築50年以上の木造住宅は、土葺き屋根である可能性が高いですが
阪神淡路大震災で倒壊した家屋の多くが土葺き屋根であったことや
屋根の軽量化の影響もあり、土葺き屋根は確実に減少しています(; ・`д・´)