日本の住まいは木造住宅が一般的ですが、木造住宅と一言で言っても工法には違いがあります。●従来工法=軸組工法
日本に古くから伝わる建築工法で、日本の住まいづくりでは最も普及している工法になります。
コンクリート基礎の上に土台・柱・梁で骨格を組み上げ
小屋組をつくって屋根を仕上げた後に床や壁をつくります。
後から壁を仕上げるので、開口部を大きくとることができ
間取りや増改築の自由度が高いことが従来工法のメリットとして挙げられます。
耐震対策には土台・柱・梁に囲まれた四角形に筋違いや構造用板を張り付けたり
構造材の接合部を金具で連結するなど方法を用います。
工期の目安としては約6ヵ月ぐらいとされています。
●ツーバイフォー=枠組壁工法
この工法はアメリカ生まれの工法で、1970年代から日本でも普及するようになった工法です。
コンクリートの基礎の上に1階の床を固定して
2✖4インチの製材に、構造用板を張ったパネルで壁を構成した後に2階の床をつくっていくという風に
下から順に箱を組み立てるようにして躯体をつくります。
開口部の大きさ・間取りは限られますが、しっかりした箱型の構想のため
横揺れに強く、耐震性をプラスする必要はありません。
工期の目安としては約3~4ヵ月と短いことが特徴です、
●ログハウス=丸太組工法
基礎の上に丸太などのログ材を垂直に交互にかみ合わせ、水平に重ねてつくる横揺れに強い構造になります。
ログハウスというと、樹脂をはいだだけの丸太で組み上げるイメージをお持ちの方が多いのですが
近年は角型に加工した”角ログ”を採用することが多くなってきています。
工期の目安としては約3~10ヵ月(※ログ材の加工法によって異なる)