●滑落や転落には十分に注意を‥豪雪地帯の北海道などの住まいに使用されている屋根材は
雪を落としやすくするために表面を滑らかに仕上げられているため滑りやすくなっています。
特に屋根の表面が濡れた状態だと滑りやすさはグンと高くなります。
そのため屋根の上に少し雪を残す工夫をして、直接屋根材の上を歩かないようにしましょう。
また、気温の高い日は雪が滑りやすくなってしまうので
雪が安定しているかを確認してから作業を行うようにしましょう。
●雪の状態と特徴を理解しよう
平らな無落雪屋根で断熱性能が高い場合は、屋根の雪は地上の雪とほとんど同じ状態で
積もる量も多くなり雪庇などができやすくなってしまいます。
断熱性が低い場合は、室内の熱が雪に伝わり溶けることで雪の量は少なくなりますが
耐雪水により雪が滑りやすくなったり水柱や水板ができてしまいます。
勾配のある屋根は平らな屋根と比べると、積もる量は少なくなりますが
勾配が緩いと雪が下へ落ちていかないこともあります。
●屋根の勾配を確認する
平らな無落雪屋根では、屋根の端や雪庇に注意して作業を行うことによって
屋根から転落する危険性は低くなります。
勾配の大きな屋根では雪下ろし作業をする際にバランスを崩しやすくなり
雪止めがないと雪と一緒に滑り落ちてしまう危険性があります。
また、屋根に立てかけたハシゴが転倒しないように注意する必要もあります。
●足場面積を確認する
車庫や物置の屋根は滑りやすい屋根材で屋根面積が狭いため
足を踏み外して転落してしまう危険性が非常に高くなっています。
平屋の建物であっても滑りやすいことに変わりはありません。
転落事故の事例が多いので油断せず注意しながら雪下ろしをしなければなりません。