和室の壁を塗り壁にしようと考えているのであれば、種類ごとの特徴を知っておきましょう。一般的に使用されている塗り壁は以下の5つになります(^^)
①土壁
和室の雰囲気に合うとされているのが土壁です。
名前の通り土で仕上げる壁になりますが、職人によって仕上がりが全く異なります。
土の種類も多くあり、表面がザラザラしたものもあればピカピカに磨かれたものなどもあります。
土壁は日本の伝統工法ですが、現代ではどの業者でも対応できるわけではありません。
職人が少なくなっているので、どうしても割高のリフォームとなってしまいます。
②砂壁
砂壁は天然の砂・砕石・色ガラス粉・貝殻粉などを練って仕上げる壁になります。
通常は土壁の表面に上塗り仕上げをするのに利用します。
調湿性に優れているので、夏は涼しく冬は暖かい空間にすることができることから
最近では洋室に採用する住まいが増えてきているようです。
土壁と同じで天然素材だけでつくられているのでシックハウス対策にも有効です。
しかしリフォーム費用が高く、経年劣化で砂がポロポロと落ちてきます。
砂が落ちてくると見た目が悪くなるデメリットがあります。
③漆喰
土壁や砂壁は見た目はいいのですが、ポロポロと落ちてくることが欠点になっていますが
見た目もキレイで手入れも簡単にできる壁材が漆喰です。
漆喰は消石灰に砂・糊・麻スサスサなどを加えて水で練り上げた壁材になります。
白く表面が滑らか美しい特徴があります。
アルカリ性なので防カビ・防ダニ効果にも期待することができます。
仕上がりは職人の腕により、乾燥させて重ね塗りが必要になるので工期は長くなる問題があります。
④珪藻土
和室の壁材として主流となっているのが珪藻土になります。
海や湖などのプランクトンの化石が堆積して作られたもので
壁材としては石灰・セメント・粘土などの骨材と混ぜて使用します。
調湿性に優れていて、部屋の湿度を40~60%くらいに保つというメリットを持っています。
ただ、土壁や砂壁のようにポロポロと落ちてくるので手入れが大変になります。
施工にも時間がかかり導入コストも高くなっています。
しかし、長く使用できる壁材なのでトータルコストはそれほど高くないでしょう。
⑤プラスター壁
プラスター壁はあまり聞いたことがないかもしれません。
ヨーロッパで広く使用されていて、鉱物質の粉末を水で練って作ります。
漆喰と同じように白くキレイな仕上がりにできることから西洋漆喰とも呼ばれています。
施工しやすく亀裂も発生しにくいことから、低予算で漆喰のような雰囲気を作ることができますが
機能面では漆喰と同じとはいきません。
輸入されている壁材も玉石混交状態で、キレイなプラスター壁に仕上げるには
質のいい原材料を見抜く経験と知識が必要になります。