土蔵は日本の建築様式のひとつで「蔵」とも呼ばれています。
貯蔵庫・倉庫・店舗として使用され続けてきました。
江戸時代は火事が頻繁に起こっていて、大切な家財を守るために
防火性の高い土蔵が採用されたそうです。
内部の湿度が非常に低いため、家財を傷めることなく保管できることがメリットとして挙げられています。
構造としては木造の骨組みをベースとして、竹などで組んだ木舞(小舞)と呼ばれる下地を作り
その上に何重にも土を塗りつけて壁を作ります。
表面は漆喰で仕上げることが多いので、土蔵は真っ白なキレイな壁に仕上がっています。
土蔵の屋根は基礎となる石の上に、そのまま置かれていることも多くあり
解体時の安定性があまり良くありません。
そのため解体時には先に屋根を取り除いたり、壁を取り壊す作業は慎重に行わなければ
思わぬ事故を引き起こしてしまう可能性が高いので注意が必要になります。